Zabbix4.0をRaspberry Piにインストール
2017年末リリース、2018年2Qリリースと出る出る詐欺みたいになっていたZabbix4.0が10月2日(ラトビア現地時間)にリリースされました。
早速自宅のRaspberry Piにインストールしてみました。
Zabbix4.0とは
ZabbixはZabbix社によって開発が続けられているOpen Sourceの監視ソフトウェアです。
今回リリースされた4.0はメジャーバージョンアップ(前バージョンは3.4)であることに加えてLTSバージョンのリリースとなります。
LTSとはLong Term Supportの略になり、日本語に直すと長期サポート版となります。
前バージョンの3.4はLTSではなかったため、2017年8月にリリースされ、フルサポート終了が2018年9月、リミテッドサポートの終了は2018年10月となっていました。
ZabbixのLTSではフルサポートがリリース後3年、リミテッドサポートがリリース後5年となっているため、今回リリースされたバージョンは2023年10月までリミテッドサポートがあるバージョンです。
レポジトリが公開されています
過去の記事でRaspberry PiにZabbixをインストールする場合、ソースコードをmakeしてインストールするやり方をご紹介していましたが、今回はもっと手軽に公開されているレポジトリを使用してインストールしてみます。
前から公開されていたのかはよく調べていませんが、4.0ではRaspberry Piで多く使用されているRaspbian OS向けのレポジトリが公開されています。
2 Debian/Ubuntu/Raspbian [Zabbix Documentation 4.0]
インストール
ここからがインストール手順です。と言っても手順は簡単です。 ちなみに前提としてnginxとmysqlが導入されているRaspberry Piへのインストールとなります。
レポジトリ追加
sh # wget https://repo.zabbix.com/zabbix/4.0/raspbian/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_4.0-2+stretch_all.deb
sh # dpkg -i zabbix-release_4.0-2+stretch_all.deb
sh # apt update
インストール
sh # apt-get install zabbix-server-mysql zabbix-agent zabbix-frontend-php
DB作成
sh # mysql -u root -p
sh $ create database zabbix CHARACTER SET UTF8;
sh $ grant all on zabbix.* to zabbix@localhost identified by '<DB上のZabbixユーザのパスワード>';
DBインポート
sh # zcat /usr/share/doc/zabbix-server-mysql/create.sql.gz | mysql -uzabbix -p zabbix
sh <DB上のZabbixユーザのパスワード>
-
sh # cd /var/www/html
sh # ln -s /usr/share/zabbix zabbix
設定ファイル編集(server)
sh # nano /etc/zabbix/zabbix_server.conf
LogFile=/var/log/zabbix/zabbix_server.log DBHost=localhost DBName=zabbix DBUser=DBユーザ名 DBPassword=DBパスワード Timeout=30
設定ファイル編集(agent)
sh # nano /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
LogFile=/var/log/zabbix/zabbix_agentd.log
起動登録/起動
sh # systemctl enable zabbix-agent
sh # systemctl start zabbix-agent
sh # systemctl enable zabbix-server
sh # systemctl start zabbix-server
以上です。
まとめ
make する時に比べて相当簡単に導入できて拍子抜けしてしまいました。
4.0では仮想環境などに対してのWebAPI情報取得などの機能が追加された点や障害の手動クローズができる点などが追加されています。
実際に使ってみていろいろいじっていきたいと思います。